こんにちは。

次のカードセット「カルドハイム」。
北欧の神話とヴァイキングがモチーフということで、「海賊がフィーチャーされるのでは?」と噂されている。

これについて、イクサラン登場時に海賊の虜になってしまったひやむぎ氏にお話を伺った。

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ーー本日はよろしくお願いします。

「よろしくお願いします。」

ーー早速ですが、ひやむぎさんは海賊が大好きということで、その魅力をお聞きしたいのですが。

「そうですね。海賊は、一体一体が強力なカードではないのですが、いわゆる部族シナジーとしてのギミックが面白いと思います。極端な話、シナジーが『用意されている』ので、海賊デッキを組むだけであたかも『シナジーを意識したデッキを”自分自身で作れた”感』を与えてくれるといいますか。そういう意味では、初心者にもデッキ製作の面白さを感じさせるところがいいですね。それは他の部族でも同様かと思いますが。」

ーーなるほど。では、ゴブリンなど別の部族デッキとの違いはどうですか?

「海賊は、イクサラン当時キーワード能力として『強襲』が割り振られました。これは自分のターン中相手にアタックしていると恩恵を得られる能力で、さっきも言った通りそれぞれは決して強くはないクリーチャーですが、積極的にアタックしていくことの理由付けをさせてくれます。これは相手にとっても一見不自然ではないためコンバットトリックを取りやすく、また自分にとっても『ここはブロックに回った方がいいかな、どうしよう』という迷いを捨てさせてくれますし、何より海賊の前のめりなフレーバーにもマッチしているのが非常に良いですね。これが痛快で、他の部族にはない魅力だと思います。あとは、他の部族が単色が多いのに比べて、イクサランの海賊はグリクシス三色(編集注:赤、黒、青のこと)でした。これも適度にやりがいと選択肢を与えてくれますね。」

ーー強襲が生み出す実際の動きとフレーバーが噛み合って、海賊らしさを堪能できるということですね。ではここから本題に入りますが…次のセットカルドハイムでは、海賊がフィーチャーされるのではないかと言われていますがどう捉えられていますか。

「正直な話、また海賊が出るのであればそれはもちろん嬉しいです。ただ、半信半疑ですね。出るかも知れないし、出ないかもしれない。まだ公式の発表ではないので、あまり期待しすぎるのも禁物かと思います。」

ーー意外と冷静ですね。

「そうかもしれませんね。最初は私も期待は大きかったです、直近の統率者レジェンズもなぜか海賊が取り上げられて統率者デッキも組みやすくなりましたし、統率者2019のみに収録されていた《波止場の恐喝者》なんかも大人気なのに再録されていないので、カルドハイムで収録されれば人気カードの流通も多くなります。ただ、実際ティーザー画像を見ると、海賊というよりは戦士っぽいイメージが強かったですね。『ヴァイキング』部族が新しく設定されるのもあり得るかも知れないし、それで実際どうなのかなと笑」

ーーとはいえ、収録されないとも明言されていないので、可能性はあります。もし収録されたとしたら、やはり海賊デッキを組まれるのでしょうか?

「どうでしょうか笑 例えば、めちゃくちゃ強い海賊カードが出てきてトップメタになったとしましょう。それであちこちのMTGプレイヤーが『やっぱり海賊が板』とか『海賊にどうしても勝てねえ!』『今の環境はまず海賊に勝てないとデッキじゃない』とか言い出したら、正直悔しいです笑 『強いと海賊じゃない』とは言わないですけど、応援してたインディーズバンドがメジャーデビューした途端に興味がなくなるとか、そういう可能性が無いとも言い切れない。そもそも、私がイクサラン当時海賊というニッチなアーキタイプを使ったのは、トップメタのカードが高すぎて揃えられなかったという理由もありますので、『海賊デッキに4枚必須のカードが一枚6000円!』みたいなことになったら組めないかもしれないですよ。ただ…」

ーーただ?

「ガンダムSEEDが流行ったとき、それまで『ガンダム?マジンガーZとどう違うの?』と言ってた友達が突然『ガンダム最高だぜ!』と手のひらを返した時の悔しさを経験してまして。『僕はSEEDよりずっと前からガンダム好きだったのに!』とね。その時のことを思うと、やはり今『海賊好き』を自称している以上は、多少無理をしてでも組むべき運命にあるのかもしれません。」

ーー運命(さだめ)には抗えないということですね。

「当然、それは今まで私が愛した海賊とは全く性格が違うかもしれません。『海賊コントロール』『海賊土地単』『海賊親和』…可能性は無限大。それでも私は、一度惚れた海賊という部族に、実直に愛を伝えていくしかないのです。」

ーー不器用ですね。本日はありがとうございました。

「ありがとうございました。」

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果たしてカルドハイムに海賊は出現するのだろうか?
その答えは来年になればわかるはずだ。

(聞き手:ひやむぎ)

コメント

ハイバネ
ハイバネ
2020年12月16日12:33

初めまして。
部族デッキは良いですね!特にニッチな部族は私も興味をそそられます。

私も部族好きなもので、気になりましたのでリンクさせていただきました。

ひやむぎ
2020年12月16日13:15

>ハイバネさん
はじめまして!リンクありがとうございますー!
今まであまりハマらなかった部族の中で初めて夢中になったので、思い入れがあります。
私も見習っていろんな部族を使ってみたいです!

nophoto
2020年12月16日17:11

メジャーデビューした途端に~のくだりは非常にわかります(笑)
プレリの辺りまでには、例のやつがもう少し収まっていてほしいですね~(´・_・`)

うちは先週に家族で鬼滅の刃の映画を見てきましたよ♪
私はボロ泣きしてたのでタオル持っていってて良かったです(^^;
老化現象か、涙腺がくっそ弱くなってて制御効かなくなってきてました(笑)

ひやむぎ
2020年12月16日17:26

>すさん
やはり共感されてしまう感覚でしたか…wあるあるですね。
MTGアリーナのおかげで一応プレイは出来るとはいえ、やっぱり実際に紙で遊びたいですね…。

映画を見に行かれたんですね!
そんなに涙が出てしまうのか…自分はどうなってしまうのか怖いです笑
私もタオルを持っていこう…!!

紅武者
2020年12月16日18:23

なんという愛にあふれた記事!
北欧の海賊=ヴァイキングこそ強襲が似合いそうですが、
どんな海賊めいた生物がでるか楽しみですね。

私も貪欲な部族デッキ使いなので、クセのある部族には期待したいところです。

個人的には海賊+海賊のアングラス再びを期待していたのですがが。
なぜ欠席で、
ティボルトが出席なのか。。

ひやむぎ
2020年12月16日20:35

>紅武者さん
愛!!そう伝わっていたら嬉しいです!
クセの強さ、それだ!なかなか言いえて妙な表現ですが、海賊のそんなところも気に入っているのかも知れません。紅武者さんもいろいろな部族テーマで組んでらっしゃるので、ぜひ一緒にカルドハイムを楽しみにしていましょう。
アングラスは言動は荒いですが娘思いの牛だったので、出てこないなら残念ですが…逆にティボルトがヴァイキングになっていたらどうしようwと妄想してしまうのです。

紅武者
2020年12月17日13:08

私もヴラスカ海賊団デッキvsアングラス海賊団デッキを作成しているので、クセのある海賊を期待してやみません。

ティボルトがヴァイキングに。。
それは面白い展開ですねー。

個人的にはここでのたれ死にして度肝を抜いてほしい(何)。
ティボルトテーマデッキも実は作成しているので、
またアップデートしなあかんやん。。

ひやむぎ
2020年12月17日15:27

ヴラスカ海賊団は楽しそうですね!もし今から作るならヴラスカ、ジェイス、マルコム、短パンも揃ったので全部入れたいところですが、色がバラバラなので悩ましいところです。その辺はどうしていますか?

ティボルトは今までずっと小悪党感満載なので、ヴァイキングは冗談ですがひとつくらい見せ場が欲しいですねw

紅武者
2020年12月17日18:00

ヴラスカ海賊団デッキ、
昔の記事で恐縮ですが、デッキの記事をのせておきます。
楽しむためにハイランダー気味ですので
ちょっとひやむぎさんの情熱には足りない気がして恥ずかしいですが。。
https://bennymtg.diarynote.jp/202006052048559240/

海賊を赤黒青とオールインするとコンセプトがぼやけるので、青黒で相手のライフをじわじわ削ることをイメージしています。

宝物か、運よく森を見つけられるとヴラスカ姉御が降臨します。
PWデッキ版のヴラスカも完備。

対となるデッキとして、赤黒オーク海賊ベースの
アングラス海賊団デッキも作成しております。
これで海賊をあますとこなく堪能する算段です。

ひやむぎ
2020年12月17日23:02

>紅武者さん
アッ凄いこれ!!
ハイランダーっぽいのも海賊バリエーションをめちゃ楽しもうというのが伝わってきますし、4枚のところはちゃんと揃えているのもカッコイイ。船長のための森1枚もちゃんと未開地からアクセスできるのが好きです。
テーマデッキとしても使っててかなり楽しそうですね!
それこそ紅武者さんの部族テーマにかける情熱がすごく詰まってますね!私もそれ使ってアングラスデッキと対決してみたいくらいです。

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